2017年9月8日金曜日

相続放棄:相続は地雷なのか?

ゆえあって相続放棄の手続きをする必要が出てきたので、それについて調べていた。
調べれば調べるほど、日本の相続の法律はおかしいのじゃないかという思いが強くなる。
だいたい、なんで、遺産はいらない、相続したくない、という人が相続放棄の手続きを、それも亡くなってから3か月以内という短期間にしないといけないのか。
相続したい人が相続の手続きをして、めんどうだから遺産いらないや、という人は手続きしないで自動的に相続放棄が普通だろ!!!!!
自動的に遺産や借金が身に降りかかってくるって、災害かよ、というレベル。
私の場合、亡くなった人とは長年縁がなく、特別な感情もないからいいが、たいていは親族が亡くなって悲しい思いをして、葬儀だなんだで大変で、そんなときに借金があるかもしれないから、連帯保証人になっていたかもしれないから、相続放棄しなきゃ、それも死んでから3か月以内に。しかもそろえる書類がなんかすごく大変そう。
なんだよ、この制度! いいかげんにしろ!
と怒りまくってるのが今ココ。

で、なぜこんな制度になっているかということを、相続放棄の歴史からひも解いている記事がこれ。
http://www.s-houki.jp/houki_history.html

日本にはそもそも家督制度というのがあって、長男が財産を相続し、他のきょうだいは相続放棄がならわしだったらしい。つか、ジェイン・オースティンの世界なんか長男しか財産(主に土地)を相続できず、息子がいないと親戚の男が相続するから娘たちは必死でハズバンド・ハンティングという世界なんだが、日本は息子いないと婿養子もらうので(「君の名は。」の町長)そこはイギリスとは少し違う。なんでもイギリスとかヨーロッパでは、血のつながってない婿なんざに相続させるなんてありえない!!!!!のだそうだ。
そんなわけで上の記事によると、家督制度を残すために相続放棄を法律で定め、なおかつ、戦後すぐの時代に、金を貸した債権者に有利なように放棄の期間を短く設定したのだとか。
なーんか、庶民いじめの法律だねえ、と思うけど、たぶん、当時は借金なんて庶民のするもんじゃない、土地とか担保になる財産のある人がするので、だから金持ちの問題だったのかもしれない。
今でも家業を継ぐ長男に財産をすべて相続させるためにきょうだいが相続放棄という場合があるというし、先祖代々の土地を守るために長男にすべて相続させるというのもありそうな気がする。
しかし、今やプロミスだかなんだかの町金で担保も何もない庶民が簡単に借金まみれになるサラ金地獄の時代。その上、奨学金という名の教育ローンがはびこるわ、クレジットカードや何なら庶民のまわりに借金の地雷が数限りなく埋まっているというのが昨今ではないか。
雀の涙ほどの遺産しかなかったら、借金地雷が怖いから相続放棄するよね。
3か月で地雷のすべてを発見するのは無理だしさ。つか、3か月っていっても戸籍謄本だなんだ集めないといけないので、死んだらすぐ動かないとだめだって、あちこちのサイトに書いてある。
さあ、悲しんでる暇はないんだ、すぐに相続放棄に動かないとまわりは地雷だらけだよ。
うちの場合は特に長年疎遠だったから、どこに地雷があるか見当もつかん。

というわけで、このところ上の記事のサイトを含むいろいろなサイトを読んで勉強中。上の記事の人は自分で手続きする方法も示しているが、やはりハードルは高そうだ。
では誰に頼むかというと、司法書士か弁護士になるらしい。
で、司法書士は3万円から5万円だけど、書類を集めたり提出したりが主な仕事なので、本人もある程度はやらないといけないことがあるとか。
弁護士は10万円くらいで、そのかわり、本人に代わって代理人としてやってくれるので、かなりお任せにできるらしい。
んなわけで、これから司法書士か弁護士決めないといけないのだ。

で、相続放棄する理由ですが、一番多いのがやはり借金を相続したくないということですが、それ以外では、上に書いた、家業を継ぐ長男にすべてを相続させる場合、そして、家族の仲が悪いので相続の話し合いとかしたくない、という場合があるようです。
実は、私はこの3つ目もかなり大きいです。なので、やっぱり弁護士がいいのかな。
ネットで司法書士の事務所が無料相談を受け付けていたので、相談したところ、「勝手に相続放棄して、それを他の相続人に伝えればOK」という返答があったのだけど、弁護士のサイトとか見るともっと複雑なケースもいろいろ出ていて、この相続放棄自体がけっこうな地雷みたいなのだよ。
もう、こういう時代に合わない法律は早く変えろよ。相続したい人だけが手続きして、何も手続きしない人の財産は国がもらえばいいじゃないか、もう、もう、もう。
うーん、でも、相続する気がないのに遺産に手を出しちゃう人もいそうだしな。それやったら相続放棄できないそうで、私は故人の周辺には近寄らないようにしております(近寄らなければ何かに触っちゃうこともないので)。
あ、あともうひとつ、誰かが相続放棄すると、別の人が相続人になるので、今度はその人が相続放棄しないと借金地雷が、となるケースもあるようで、いつのまにか自分が、というのもありそうですよ。うーん、相続地雷。