2010年12月16日木曜日

その後の資料

 今回の都条例の件では毎回、役に立つ情報を提供してくださった、てんたまさんのサイトに、可決後のマスコミなどの反応をまとめた記事が出ました。
http://angels-pathway.clanteam.com/What_to_do_101123.html#a101215

 東京都で決まると他の自治体に波及するということで、他の道府県の新聞が反対の意思や懸念を明らかにする社説を載せているようですが、以下は北海道新聞の社説。ここはホッケーがらみで北海道の人、わりと来ていそうなので、すでに現物の新聞でお読みになった方もいるでしょう。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/264601.html
 少し引用。
「同様の条例案は6月議会で一度否決されている。都議会はあらためて改定の重大さを自覚すべきだ。
 とりわけ、今回一転して賛成する民主党の責任は重い。13日に可決した総務委員会は、慎重な運用を求める付帯決議も行ったが、法的拘束力はない。
 子供にどんな漫画がよいか、どんな情報が役に立つかは、多様な情報に触れる中で家庭や地域社会が学ばせ、子供自身が学ぶことだ。戦前の言論統制が、わかりやすい漫画本などの規制から始まったという歴史にも思いを致す必要がある。
 一部の漫画に対する素朴な嫌悪感が、最も大切な自由を差し出すことにならないとは限らない。」

 一番最後、「一部の漫画に対する素朴な嫌悪感」というのは、以前、私がここで書いたことに重なります。つまり、不快、嫌い=有害としてしまわないかということです。

 実はこの条例、漫画規制はおまけで、本当はネットや携帯の規制が主目的なんだそうで、ツイッターは18歳未満は利用できなくなるかもしれないのだとか。確かに、今回、反対のツイッターをいろいろ見ましたが、なんか、おおっというような絵がたくさん出てたりしましたね(条例に触れるほどではなかったですが)。
 実際問題として、漫画規制のやりやすさに比べたら、ネットと携帯は規制が非常にむずかしく、むずかしいから反対、みたいなことにもなるかも。逆に言うと、やりやすい漫画を槍玉にあげて表現の自由を奪うというのは本当に許せないと思います。

 個人的には、今回はツイッターが大変役に立ちましたが、ふだんはツイッターはあまり見ることもない人間(もちろん、やっていない)で、ネットや携帯の規制は私には今ひとつよくわからないところが多いです。この辺はこれから勉強しなくては。
 漫画規制については、映画や書物など、他の分野にも波及する恐れがあるので、他人事でない、ということが1つ。もう1つは、私自身、15年ほど前まで、コミケやその種の同人誌即売会に出入して、アマチュアの漫画家や小説家と多く知り合ってきたこと、そして、私自身、いわゆるJUNE小説を書いて販売していたという前歴があるのですね(幸か不幸か、引越で、売れ残りはほとんど捨ててしまい、ご希望の方がいてもお見せできませんが)。だから、今月のコミケがどうなるのか、大変気になるところです。15年ぶりに行って、かつての仲間がいるか、見てみようかな。
 それにしても、今回の規制や、都知事の同性愛差別発言、天国の栗本薫氏や石原郁子氏はどう見ているでしょうか。怒りくるってるかも。