2011年1月21日金曜日

お正月、タグナットはバッファローに来ていた。

 去年の大晦日の記事、びっくりフェイスオフゴールの映像で、味方のオウンゴールがデレク・プラントの同点ゴールになってしまった悲劇のゴーリー、ロン・タグナット(オタワ・セネターズ)。彼はそのあと、今度はOTでデレクに決勝ゴールを決められ、プレーオフ、ファーストラウンド敗退という悲劇に見舞われたのですが、タグナットはこのファーストラウンド(全7試合)での成績はものすごくよかったんですね。対するデレクのセイバーズは、ハシェックがトラブル&ケガで途中リタイア、絶体絶命の危機でデレクのゴールがチームを救い、セカンドラウンドへ押し上げたのでした(という話は私のブログでは耳にタコができるくらいしている)。
 さて、そのタグナット、現在はもう43歳で、カナダのさまざまなチームでゴーリー・コーチをしてきたようですが、バッファローで今月行なわれたジュニアの世界選手権ではチーム・カナダのコーチングスタッフとして参加。久々にバッファローのアリーナに戻ってきたことになります。
 しかし、セイバーズの本拠地HSBCアリーナには、ロッカールームをはじめ、あちこちの場所にデレクの放った決勝ゴールの写真が、つまり、パックに手を伸ばしたが時すでに遅しのタグナットの写真が飾られているそうです。その話を記者から向けられて、苦笑いしながら語るタグナットのニュースがあちらのメディアに出ていました。
 で、その写真というのは、たぶん、これね。

 さて、このシーンがあった1997年は、セイバーズはセカンドラウンド敗退(ハシェックがいなかったからね)。そしてオフにはHCのテッド・ノーランとの確執があったGMジョン・マックラーが退き、かわりに現GMのダーシー・リギアが就任し、ノーランには1年契約しか提示しなかったのでノーランは断り、そして現HCのリンディ・ラフが就任して、なんと14年間もこの2人の体制が続いているのです。しかし、近いうちにチームのオーナーが替わることはほぼ確定で、新しいオーナーのもと、GMもHCも新しくなるだろうと言われています。リギアとラフはセイバーズでそれなりの実績を残しているので、もちろん、やめれば他チームから声がかかるのは間違いないところでしょう。
 セイバーズの掲示板では、97年当時すでにファンだった人たちは、あのときの交代劇をどう見ていたかという話題が出ていましたが、マックラーとノーランと、そしてハシェックを巻き込んでのぐちょぐちょはどうしようもない最悪の事態だったので、とにかく、GMとHCが替わってよかったというのが率直な感想だったようです(ノーランは人気があったので、やめてほしくなかったと言うファンが多いようですが)。現在はチーム不振もあって、リギアもラフもそろそろやめてほしいという声が多いです。14年間(ロックアウトがあったので13シーズン)よく続いたものです(ほとんど惰性?)。