2019年2月23日土曜日

「翔んで埼玉」

こういうおふざけ映画は好きなので、早速見てきました、「翔んで埼玉」。
亀有で見たのだけど、クライマックスで都内へ攻め込むシーンで「亀有」のテロップが。
前半では列車が走るシーンに「常磐線」のテロップで、ご当地ならではの笑いが起こる。
出てくる地名がギャグになっているのだけど、首都圏以外の人はどのくらい笑えるのかな。
一都三県全部住んだ私でも、所沢や春日部でなぜ笑いが起こるのかイマイチわからないし、川をはさんでの合戦にふなっしーが出ていたと言われても、ふなっしー自体をよく知らない。
でも、この合戦シーンではいろいろなのぼりが立っていて、何度も見るといろいろ発見がありそう。
内容は、現代の埼玉県熊谷市の家族が、娘の結納のために車で南に向かっていて、その間にカーラジオから聞こえてくる埼玉の昔話が映画内ドラマになるという構成。
そのラジオが埼玉のナック5なんだけど、ナック5って、昔は聞いたことあるような気がするけど、あまりよく知らない。
一方、田無とか与野とか、合併で消えてしまった市の名前が出てくる。浦和と大宮がけんかして、与野が仲裁に入ると「与野は黙ってろ」とか、あの辺の事情知らないとわからないよね。駅名は残っているのか。
神奈川県が東京都とグルになっているんだけど、その神奈川県が完全に横浜のことで、他の神奈川県ガン無視。
群馬は秘境として出てくるのですが、栃木と茨城は名前だけ。
最後の方に、埼玉県発祥の企業や商品がいろいろ出てきますが、これらすべてを映画のスポンサーにしてるのか、強い、と思った。映画の中でCMやってるようなもの。
同じ監督の「テルマエ・ロマエ」に比べるとスケールは小さいですが、「バリー・リンドン」のテーマ曲になったヘンデルのサラバンドを使って、「バリー・リンドン」などの歴史絵巻映画みたいな映像に仕立てていたり、いろいろなところで遊んでいて楽しい。衣装や美術もなかなかです。
亀有のシネコンは満席にはならなかったけれど、かなり入っていました。
都心では丸の内東映以外は狭いところでしかやらないので、上野や六本木は早々と売り切れ、錦糸町なども売り切れたようです。ご当地、埼玉県の映画館は軒並み売り切れや残りわずかになっていたようで、埼玉県民が見れないとか。千葉県もご当地になるので、こちらもけっこう入ったようです。
今日の入場者数は「アリータ」を超えて1位になるのは間違いなさそうで、でも、関東以外はあまり入ってないんじゃないかと思うと、関東だけでもこれだけのヒットにできるってのはまたすごいんじゃないかという気がします。都心に席が少ないということを考えると、首都圏郊外の勝利なのでしょうか。