2012年8月4日土曜日

バーン=ジョーンズ展

東京駅近くの三菱一号館美術館で行われているバーン=ジョーンズ展に行ってきました。
http://mimt.jp/bj/
今月から木曜と金曜は6時以降が1000円とお安くなっています。しかし…
 美術館が狭い!
1つの展示室に10人も入ると大混雑。落ち着いて見られない。
 床がうるさい!
足音が響く床なので、音がうるさいです。うるさいので、自然と、話し声も大声に。落ち着いて見られない。
 客が…
かなり人がいたのだが、なぜか、チケット売り場でチケットを買って入ったのは私1人だった。ほかはみんなご招待? まあ、それはいいんですけど、上野の美術館には絶対に来ないようなお客さんばかりだった。美術も、背景の文学・神話・伝説も、全然興味なさそうなお客さんのような雰囲気。
いや、別にいいんですけどね。マナーはよかったし、これをきっかけに興味持ってくれれば、くれれば、くれれば…。
絵はよかったですが、上のように、とにかく落ち着いて見られない。館内もまずエレベーターで上がり、3階から階段を降りていく感じで、狭い展示室をまわっていくのですが、途中、自動ドアがやたら多くて、展示室だけでなく、通路も階段も狭くて、引き返して一度見た絵をまた見に行くのはむずかしい感じでした(上野ではいつもやっていたのだが、ここではできなかった)。
そして、最後のショップがまた狭いのなんのって、絵葉書売り場の前に3、4人いたら、もうほかの人は手を伸ばせません。絵葉書も種類が少ない。
いや、絵はほんとによかったです。やはり夜の回よりは平日の昼間の回の方がゆっくり見られるのかもしれません。

さて、美術展の案内の表紙に使われているこの絵。ペルセウスがアンドロメダを救うために海蛇と戦っているのですが、ここに書かれたキャッチフレーズが、「英雄ペルセウス、丸の内で、奮闘中」
なんか、ギリシャ神話が、丸の内のオフィスストーリー、サラリーマンとOLの話になったみたいに感じるのは私だけでしょうか?
上野で今やっている「マウリッツハウス美術館展」のポスターは、フェルメールの「真珠の耳飾の少女」の絵に、「この少女に恋をしよう」とかなんとかいうキャッチフレーズなんですが、ロリコンのおじさんが多数押しかける図を想像したのは私だけか?(つか、今はロリって、若者が幼女に、という話なのか…)。
まあ、美術展も、下世話な世界になったのですね。
帰りに、東京駅の赤レンガの駅舎がよく見えるところに出たら、その向こうに満月が昇っていたので、携帯で写真を撮りました。その赤レンガの駅舎に、かつて、東京ステーション・ギャラリーという美術館があって、私は大好きだったのですが、だいぶ前になくなってしまいました。
「マウリッツハウス」は一応、行こうかな、と思っているのだけど、会場の東京都美術館は昔行ったとき、やたら階段が多くてまいったのです。でも、改装されて、まわりやすくなっているかもしれません。

ところで、バーン=ジョーンズ展、クピドとプシュケの連作、というのがあって、最初、クピドって何?と思いましたが、キューピッドでした。でも、これって、キューピッドとサイキ(英語読み)か、アモールとプシュケって言わないか、普通?