2016年12月22日木曜日

シネコン2本立てで大がっかり

久々にシネコンでハシゴ。「ローグ・ワン」と「マダム・フローレンス!」を見てきたのですが、どちらも全然面白くなくて、半端ないがっかり感に襲われています。
「ローグ・ワン」はねえ、予告編を何回も見せられたのですが、その時点でほとんど興味持てなかった。「フォースの覚醒」も見るかどうかずっと迷っていて、その理由は見たいけどがっかりするに違いないという確信からだったのですが、2月になって見てみたら、これがエピ4原理主義者の私にとってはうれしすぎる内容。有頂天になって書いた記事は2月のところにあります。
が、今回は最初から期待はまったくなくて、でもその分、がっかりはあまりしないかもしれないと思って見に行ったら、なんじゃこりゃ!
エピ4に出てくるデススターの設計図を反乱軍側が手に入れていた、という設定を1つの映画にしたものですが、その設計図を奪いに行く長いクライマックスはスター・ウォーズ感満載だし、映像的にも魅力的で、ここはまあよいです。が、その前がとにかく退屈。
公開直後にネットに、戦争映画としてよくできているとか、これほどレベルの高いものを作ってしまったら次が大変とか、絶賛が出てたのですが、要するにステマだったのかよ?
なんつうか、こういったタイプの戦争映画の面白いやつはキャラが曲者ぞろいで、そこがドラマを面白くしてたんですが、この映画はキャラがだめ。全然立ってない。曲者とかいないし、どこかで見たキャラのつまらない焼き直しでしかなかったり、キャラとしてくすんでいて目立たなかったり。
ヒロインもルークや「フォースの覚醒」のレイやカイロ・レンの二番煎じ、三番煎じで、相変わらず父と子の対立のワンパターン(レイはまだわからんが、なんとなくその予想)。今回は実の父と育ての父の2本立てですが、どっちも中途半端。実父はごひいきのマッツ・ミケルセンですが、ぱっとしないままクライマックスの前で終わってしまう。
比較的楽しめたクライマックスも、結局最後は大義のための玉砕みたいになっていて、なんだかなあ。エピ4のなつかしキャラも複数登場しますが、ベイダー様もずいぶんと安っぽくなられておられる。最後のあの殺戮シーンて、わざわざベイダー様が出ていくところか? つか、ベイダー様が出ていって、殺戮しただけで何の成果もなく終わるって、おい!
エピ4にきれいにつながった、とかネットに書いてあったけど、全然きれいじゃねーよ。
エピ4の前にこんな悲惨な話というか、悲惨なはずなのに悲惨に見えないのがまたなんとも安っぽさ満開なんだけど、こんな話でつなげるなと言いたい。
(追記 結局、この映画の主要キャラは全員使い捨てなんだよね。)

というわけでかなり頭に来たあと、夕食を食べて、次は「マダム・フローレンス!」。これ、あまり興味なかったのですが、監督がスティーヴン・フリアーズなので少し気になっていて、「ローグ・ワン」のあと夕食食べて見られるからと予約。2本とも映画館ガラガラでしたけどね。「ローグ・ワン」はああいう内容だから客層が相当狭まってます。「マダム・フローレンス!」はほんとにガラガラ。
で、「マダム」の方は食事した直後のせいか眠くなってしまった。
3人の主役は好演してるのですが、なんといってもコンセプトが古い。へたくそな歌が面白いといって受けてしまうという話をなんのひねりもなく描いているからちっとも面白くならない。役者はいいけれど、彼らの演技をもってしても、主役の3人の人物がドラマチックに迫ってこない。隔靴掻痒というか、そんな感じの映画でした。