2018年5月12日土曜日

丸の内のバラ&「空海」見納め

金曜日は「空海」インターナショナル版最終日。
夜の角川シネマ新宿は行く予定だったが、なぜか朝7時に目が覚めてしまう。
角川シネマ有楽町の午前10時半の回に十分間に合う時間。
行ってみた。
有楽町は新宿よりきれいで椅子も座りやすい。新宿のスクリーン2は教室の黒板のようだが、こちらはまともな大きさのスクリーン。ストレスなく最終回を堪能。お客さんは10数人くらい。すぐ下のよみうりホールは何度も入ったことがあるが、この映画館は角川になる前から存在は知っていたけれど、入ったのは初めて。喉が渇いていたので、上映開始前によみうりホール隣の喫茶店に入ってみたが、落ち着く。

終わってから新宿の5時過ぎの回までは4時間。久しぶりに丸の内を散策。三菱一号館美術館の中庭にバラが咲き乱れていた。

オディロン・ルドン展をやっていた。入ろうかと思ったが、一般1700円にめげてやめる。が、そのあとの展開を考えたら、入って見た方がよかったかもしれないと、あとで後悔した。

携帯カメラなので近くのバラしかアップで撮れず、近くのバラは白ばかり。ピンクや赤もあったのだが。


こちらはピンク。

丸の内はまだランチタイムで、いろいろな店がランチメニューをやっていた。1000円くらいで食べられるので、ここでランチしながらのんびりと時間をつぶそうかと思ったのだが、神保町へ行けばもっと安く食べられる、と思い、神保町へ向かって歩く(たいした距離ではない)。
が、神保町で入った店が失敗だった。行きつけの店ではなく、以前一度入ったことのある店で、そのときはよかったのだが、今回は隣にうるさいグループが来てしまい、まったく落ち着けず。
そこから新宿までが丸の内での優雅な気分をぶち壊しにする展開で、あのまま東京駅周辺にいればよかった、と激しく後悔。
神保町で猫グッズの店(美術関連の店だが、いつのまにか猫グッズがいっぱいに)で少し気分をなおし、地下鉄で新宿三丁目へ。
角川シネマ新宿の黒板のようなスクリーン2では、有楽町の劣化版になってしまうことはわかっていたが、新宿の方はもうチケット買ってあったし、これが最後だから劣化版でも見ておきたかった。
が、なんと、新宿の方は、本編開始直後に入ってきた客が映画の後半までガサガサ大きな音をたてまくっていた。いったい何をそんなにガサガサやらなければいけないのかわからない。ほかの客はみな静かなのに。本編上映開始後に入っているからお客への注意事項を見てないわけだが、この客、映画見に来たのか?と思うような感じ。
去年、江戸川区の船堀映画祭で「君の名は。」をやったとき、母親と3人の子供のグループが最初から最後まで大きな音をたててお菓子を食べ続けていて、他の客はみな真剣に見ているのにひどいなあと思ったけれど、それに続く迷惑度だったと思う。
でもまあ、午前中に有楽町でかなりよいコンディションで見られたので、新宿はおまけみたいなものだからまあいいか、と思えるのが救い。そのくらい有楽町のスクリーンはよかったし、お客さんもよかった。映画館は駅前のビックカメラの8階で、駅から近いのもいいし、10時半からだと朝のラッシュは終わったあとなので電車も楽だったし、もっと通えばよかった。

というわけで、「空海」こと「妖猫傳」、吹替え5回、字幕15回の合計20回で見納めとなりました。
「君の名は。」は日劇ラストショウのあともどこかでやるだろうと思って、2回のうち1回しか行かず、その後機会がなくて、これで見納めの覚悟なく終わってしまっているのが心残りなのだが、「空海」はこれで見納めという気持ちを強く持って見られたのはよかった。あとは円盤待ち。

見た映画館(備忘録として)
吹替え(計5回)
MOVIX亀有 1回
TOHO流山おおたかの森 3回
TOHO市川コルトンプラザ 1回
字幕(インターナショナル版)(計15回)
MOVIXさいたま 2回
TOHOららぽーと船橋 7回
角川シネマ新宿 5回(スクリーン1が1回、スクリーン2が4回)
角川シネマ有楽町 1回


そして、
以前、17の疑問と答えという記事を書きましたが、その後出てきた疑問。
1 皇帝が死んだあと、空海と白楽天が外で猫の足跡を見るが、そのとき影が動くのだが、これって、空海が影を動かしたのだろうか?
2 丹龍と白龍の師匠、黄鶴は右ききなのか左ききなのか? 丹龍に針を刺すときは右手、白龍の足を殴るときは左手を使っている。
3 猫が雲樵を引っ掻いた首の傷はずっと残っているのに、春琴を引っ掻いた首の傷はすぐに消えている。
4 空海が最後に青龍寺へ行ったとき、彼は恵果和尚が丹龍だとわかっていた? だから極楽の宴の招待状を持っていったのだろう。
結論 1と4からわかるのは、空海は超能力者。2と3の答えは不明。


おまけ
映画の初めの方にだけ登場するハンサムな役人を演じているのはアン・リー監督の息子メイソン・リー。インターナショナル版のメインタイトルにも名前が出ている。が、日本ではなぜか完全無視。

こちらは無視されてないどころか、ベテラン声優が吹替えをしているので、声優でネタバレしているとまで言われていますが、演じるチェン・タイシェンはイニャリトゥの「ビューティフル」の主要キャストの1人になっているような有名な俳優。こちらですでにネタバレしている。

このスイカの妖術師=丹龍は、最後に恵果和尚であることがわかるのだが、空海と彼がお寺で出会ったときの2人のやりとりが、原作の、恵果が空海こそ密教の真の理解者だと知り、喜んで教えを授ける、というのを彷彿とさせる(原作では恵果と丹龍は別人だが、丹龍が空海に、恵果に弟子入りすることを勧める)。空海が「苦痛を感じない教えは見つかりましたか」と尋ね、極楽の宴の招待状を見せるときの恵果の表情がなんともいえない。