2019年12月10日火曜日

全日本アイスホッケー選手権大会2019

ほぼ10年ぶりのアイスホッケー観戦。12月8日の全日本アイスホッケー選手権大会3位決定戦と決勝戦@東伏見のダイドードリンコアイスアリーナ。
電光掲示板だけが進化していた。3位決定戦の前の練習風景。

電光掲示板には映像やCMが映る。

3位決定戦は王子イーグルス対ひがし北海道クレインズ。王子は会社の動員があるから応援席は人が多い。

対するクレインズ。ゴール前の円陣。背後真ん中やや右が応援席。人が少ない。もともとクレインズは関東の試合にはあまり応援団が来ないのだけど、それにしても。ただ、ベンチ裏には女性中心の応援団が陣取って、大きな声援を送っていた。ひがし北海道になったので「くしろクレイン」のチャントはないが、ほかは以前聞いていたのと同じ声援。
選手はクレインズではすぐわかるのは2人だけ。名前は覚えているのが数人。他チームはもっと少ない。

フェイスオフ。

試合は王子が3対0で完封勝ち。クレインズは度重なるパワープレイを一度もものにできず(5人対3人もあったのに)。まあとにかく王子の守りが鉄壁なのか、クレインズはゴールの気配もまったくなくて、どっちのパワープレイだよ、と思うこともしばしばだった。
スピードもないし、パスもうまくいかないし、なんだかなあ、な試合で、このあとの決勝戦見たら断然スピードや激しさがあるので、違いにがくぜんとした。

試合後、応援団にあいさつしたあと。選手たちのきびしい表情が見える。

決勝戦は東北フリーブレイズ対栃木日光アイスバックス。
ゴール裏を占拠したバックス・ファンの掲げた横断幕。「元祖河合祭り」というのは、10数年前にここ、東伏見で行われた全日本選手権のときのある出来事のことで、それから長い年月がたち、現在ブレイズの河合はリスペクトされる存在になったようだ。

記念フェイスオフは山下泰裕。

試合は2ピリまでは1対1の互角だったが、3ピリに入ったとたんにバックスが2得点し、その後は2日連続OT勝ちのブレイズお疲れか、完全にバックスのペースになり、そして優勝。その瞬間。

カウントダウンが始まったあたりから動画を撮っていた。上はその動画からの写真。

下は監督の胴上げ。これも動画から。

記念写真。

ファンの前で。

初めて全日本選手権大会を見たのは、2006年の札幌で、このときはデレク・プラントのいた日本製紙クレインズが初優勝。一方、バックスはアジアリーグの4つの日本チームの中では唯一のクラブチームで、常にお金の心配をしながら闘い、戦力も他の3チームに比べて劣っていた。それが今はバックスの方が安定した強いチームになり、今季からクラブチーム化したクレインズがかつてのバックスの立場にいるのだということが、優勝と4位という立場の逆転にあらわれているように思えた。
バックスの優勝シーンを見ながらクレインズの過去の優勝を思い出していたけれど、スタンドを埋めるバックス・ファンは昔も今も変わらなくて、そこがクレインズの課題なんだろうなあ。

あと、お客さんが少ないのに驚いた。
全日本選手権はもっとお客さんが来ていたものだったのに。
リンクサイドのベンチ席(自由席)はガラガラだし、一番見やすい後ろの通路(立ち見)もかつては人がびっしりだったのに、今はけっこう隙間がある。入場者半減くらいしているのではないだろうか。
外も屋台が少ししか出ていない。そのせいか、松屋とマックとセブンイレブンが大混雑。
前途多難なのはクレインズだけじゃないかもしれない。