2022年8月30日火曜日

アメリカもそうなのか

 Yuuko MorimotoさんはTwitterを使っています: 「アメリカのテニュアトラック教員7204人を調査したところ,博士号を持つ親がいる確率が一般人口と比べて最大25倍,名門大学だとその2倍の確率で,さらに過去50年これが安定していたよという研究。/ Socioeconomic roots of academic faculty https://t.co/AXqDAkBepw」 / Twitter

その下にさらに、テニュアトラック教員の4分の1近くが親が博士号持ち、というツイート。

そして、名門大学だとその2倍となると、単に親の影響で研究者になったとはいえないのでは、と書いている。

過去50年間、これが安定していたよ、というのもうーん。

英語論文読んでませんが、日本で同じ調査したら、定年までいられるテニュアトラックの大学教員のかなりの割合が、親が博士号持ちか大学教授だと思う。

日本は長いこと文系は博士号を出さなかったので、博士号持ちか大学教授、とした方がいい。

私が大学院の修士課程に入ったのが1978年で、博士課程に入ったのが1980年。40数年前ってことになります。

修士に入ったときも親が大学教授という同期はいましたが、博士に入る頃に修士に入ってきた人に親が大学教授がかなり増えてきた印象があった。

私のいた研究分野はほぼコネ採用、男性は男性だというだけで就職、女性はコネしだいだったが、親が大学教授なら女性でも簡単に就職できた。

高名な先輩で、自分の家は田舎の農民だが、そこから自分はここまで来た、と豪語している人がいたが、あとで調べたら、田舎の農民だったのは祖父で、父親は地元の名士だった。

北海道の田舎から出てきた、と豪語している人たちも、調べると、祖父と父が地元の名士だったり、実家が太かったりした。

今から思えば、親を見ただけで自分が大学に就職なんて無理だったんだなあと思う。

上のツイートで50年安定して続いているというのも、大学教授の子どもが次々と院に入ってきたのが40数年前と思うと、日本もアメリカと同じような感じなのだろうと推測する。