2013年3月27日水曜日

自営業に戻りたい…

この2年間、自営業の仕事が激減、2年連続収入が10万円ちょっとだったという話は前にしましたが、かわりに増えたのが非常勤講師。4年前に比べて勤務校が1校から3校に。当然、収入も3倍(でも安いけど)。
非常勤講師は契約は1年単位で、いつクビになるかわからないとはいえ、通常は、担当する授業がなくならない限り契約更新を期待できるものであったのですが、ここに来て大変動が起こりつつあります。詳しくは、首都圏非常勤講師組合のHPを。
http://hijokin.web.fc2.com/
この目次の「非常勤講師の契約5年上限に反対する声明」というところに詳しいのですが、法律の改正により、同じところで5年契約が続いたら契約を無期限にしないといけないということになり、すべての非常勤講師を無期限にできないと思った大学が、契約5年上限を打ち出している、という話です。すでに大阪大学や琉球大学がそういう規定を作ったのだと。
そして、私の勤務先3校のうち、1校が、「契約更新は3回以内とする」という契約書を送ってきました。つまり、4年たったらクビってことです。
非常勤講師は定年が70歳くらいのところが多く、私の勤務先3校のうち2校が70歳だったので、この2校は70歳までは勤められると考えていたのですが、あやしくなってきました。更新は3回以内、と言ってきた大学は定年はもっと低いので、定年より少し前にクビですみますが、残りの2校がどういう契約内容にするかが問題です(今年はそういう規定をまだ作っていないらしい)。
規定を作っていない2大学は大きい大学で、非常勤講師の数は数百人におよぶので、簡単には決められないというところでしょうか。4年でクビを打ち出した大学は非常に小さく、正直、定年までいなくてもいいと思ってたので、別にいいのだが、別のところを探してもそこも更新3回までとか5年上限だったりすると、数年ごとに次を探さなければならないわけです。まあ、私はもう年だからいいけど、若い人や働き盛りの人は大変で、今後、非常勤講師の自殺が増えるかもしれません。大学だって、数年ごとに非常勤総入れ替えだと、新しい人を探し、教授会で承認して、と、まあ、やりたい人はたくさんいますが、選考はしないといけないので、それだけ手間がかかって大変なはずだし、せっかくいい先生なのにクビにして、次がひどい、てなことも起きるのですけどね。まったく、日本の労働行政はろくなことしません。
となると、こんな理不尽な契約でうだうだしなければならない非常勤講師はやっぱりいやだ、自営業に戻りたい、と思う今日この頃。そうでなくても筆名の仕事がなくなってさびしい限り、このまま執筆も翻訳も終わりたくない、と思っているので、なんとか新たな道を切り開くべくがんばります。