2018年6月11日月曜日

「空海」DVD&BD発売(追記あり)


9月5日発売&レンタル開始、だそうです(「空海」公式のニュース欄)。
上はプレミアム・ボックスで、DVD、ブルーレイ、特典映像(メイキング映像など)、ブックレット入り。
メイキング映像は中国のサイトにたくさんあって、とても面白いのだけど、どのくらい入っているのでしょうか?
バリアフリー字幕&音声も入っているとのこと。この映画は日本語吹替えでも字幕出した方がわかりやすいです。字幕ないと頭の中で漢字変換しようとしてわからん!と嘆くこと多数。
中国語音声も当然入っていて、インターナショナル版上映館が遠くて行けなかった人もこれでやっと見られます。
私の場合、やっぱり大きい画面じゃないと、と思うので、モニター購入を考えるわけですが、電気店へ行くと、値段と映像の美しさがはっきり比例していて、それを見ると安いので妥協がむずかしく、それで買わずに来てしまいました。
「妻よ薔薇のように」で長男が息子に買ってきたおみやげのようなものを買う方がいいのかな?
この映画、映画評論家の多くは狭い試写室で、日本語吹替え版だけを見ているのですよね?
わざわざ中国語版を見に行った人、どのくらいいるのか?
「空海」に関連して残念なのは、主題歌のRADWIMPSが戦前戦中の軍歌のような歌を作ってしまったことです。「ヒノマル」とかいう歌で、野田洋次郎は福島のための歌を毎年作っていた人なのに、どうしたのだろう。「君の名は。」で新海誠に何度もダメ出しされて監督の意に沿う音楽を作り、「空海」でもチェン・カイコーの意向を忖度して作った末、今回はああいう歌を忖度して作ってしまったのか? 有名になったときにその資質が問われるのだと思う。今回は勇み足だったことを祈りたい。

追記
その後、野田洋次郎の歌に関するネット上の記事が2本出た。
まずは野田洋次郎の釈明。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180611-00000009-exmusic-musi
そして、軍歌についての新書を出している辻田真佐憲の論説。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56060
辻田氏の論には、あの歌は明確に愛国歌だが、内容はかなりいいかげんだと書かれている。
野田氏の方は「不快になった方、傷ついた方に謝罪」と言っているが、別に不快に思ったり傷ついたりしたわけではなく、今をときめくグループがこういう歌を世に出して、何か悪い影響がないかと危惧されているのだと思うのだが、本人にはそういう意識はまったくないようだ。
「君の名は。」や「空海」の主題歌は詩がすばらしくて、詩人と言われるのも納得だと思ったのだが、「ヒノマル」の歌詞のせいで一気に詩人としての価値が下がった気がする。
しかも、それについての言説があまりに幼稚で。
百田尚樹も「永遠の0」の映画が大ヒットするまではただの文筆家だったが、あれがヒットして安倍晋三とお友達になったりして、以来、ネトウヨの本性があらわになったというか、前からネトウヨだったのか、ああいうふうに有名になったからそっちに火がついたのかわからないのだが、今では完全に壊れたネトウヨ脳で、よく名誉毀損で訴えられないなあと思うレベルの発言をしている。
百田も大ヒットせず、有名にならなければ、ああはならなかったのだろうか。有名でなければネトウヨを隠していた方が仕事が有利だったかもしれない。
野田洋次郎は今までそういうところが見えなくて、いきなりああいうのが出て、さらに本人が、これはもともと自分が考えていたことです、なんて言うからみんなビックリしたんで、ネトウヨは大喜びで擁護しているが、これでいいんだろうか、RADWIMPS?
正直、「君の名は。」の歌も「空海」の歌も、今までと同じ気持ちでは聞けなくなる。監督の意向に沿った歌だとしても。