2018年6月30日土曜日

「マルクス・エンゲルス」@千葉劇場

「マルクス・エンゲルス」を「空海」のような歴史上の人物2人のバディーものだと思って見に行ったら違った、というツイートを以前読んで笑ってしまったが、マルクスとエンゲルスがホームズとワトソンって、いつか誰かがやるんじゃないのかと思ってしまう(マルクス研究者くずれが作家になって、とか)。
この映画、岩波ホールでの公開が終わったあと、新宿と有楽町で上映していたが、1日1回でレイトとか、行くの無理、だったので、今日からの千葉劇場に期待していた。そして、さすがは千葉劇場、初週は1日3回、午前、午後、夜です(次週からは1日1回になるかも)。
早速行ってきました。けっこう入っている。高齢者多い。
原題は「若き日のカール・マルクス」だけれど、マルクスとエンゲルスが対等の主役なので、邦題の「マルクス・エンゲルス」の方がぴったりしている。
20代の2人が「共産党宣言」を書き始めるまでの話で、2人の妻たちも社会改革主義者。マルクスの妻は貴族、エンゲルスの妻はプロレタリアートだが、社会改革への情熱は夫に負けない。
マルクスというと、資本家の息子のエンゲルスから経済援助を受けていたことくらいしか知らなかったが(「共産党宣言」は大学時代に読んでますが)、マルクスは妻と2人の娘を抱え、常に家族を養うことを考えなければならず、一方、エンゲルスの妻は「子供を持つことで自由を失いたくない」と言い、「妹が彼の子供を産んでくれればいい」とまで言う。人間マルクス&エンゲルスとその妻たちはいろいろあったのだろうなあ。
マルクスとエンゲルスが仲間の社会主義者たちのやり方に不満を持ち、彼らを批判していく過程が勉強不足でむずかしかったのと、映像の作りがイマイチで、画面のどこにポイントを置いて映像作りをしているのか疑問に思うシーンが多かったのが心残り。前者については勉強すればよいのでしょう。

というわけで、遠路はるばる、42年ぶりに千葉劇場へ行きました。
降りた駅は京成線の千葉中央駅(旧・京成千葉駅)。

駅から東に向かって歩くのだけれど、42年たっているので完全に見知らぬ街になっている。
この川は覚えていたが、上にモノレールができていた。

反対側。携帯カメラだけど、晴れているのできれいに撮れた。

千葉劇場の写真は撮らなかった(昔と違うし)。場所は昔と同じところのようで、看板の文字も昔と同じだったが、ビルの風情や中はまったく別物になっていた。ロビーが非常に狭く、開場を待つ人が10数人いるともういっぱい。

映画が終わったあと、再び千葉中央駅に戻り、駅ビル内の京成ローザ⑩を見に行く。
ここは6スクリーンのイーストと4スクリーンのウェストに別れていて、イーストに入ってみると、60周年記念の貼り紙が。60周年記念クイズの応募用紙も置かれていたが、60周年を記念する物はこの2つしかなかった。

京成ローザに最後に行ったのはやはり42年前。携帯カメラなのでぼけぼけだけど、上の貼り紙の右下部分。まだシネコンでなく、京成ローザ、千葉京成、京成ウェスト、京成サンセット、京成スタリオンの5館だった頃。スタリオンは30年ほど前に開業のようで、まったく知らなかった。このうち、サンセットだけは引っ越したあとの1981年頃に1度行っている。サンセットは「サンセット大通り」からとった名前らしい。

貼り紙の上の部分。拡大すると読めるかも。

ここもロビーが狭い。6スクリーンもあって大丈夫なのかと思う。
このあと、4スクリーンのウェストにも行ってみた。こちらは都内の古い映画館と似た感じで、ロビーも狭いけど、こういうタイプの映画館でこのくらいなら普通かなという感じ。イーストの方はシネコンスタイルになっているので、ロビーの狭さを非常に感じる。
全体に、千葉中央のあたりはさびれてるのかなあという印象を受けた。京成ローザ⑩もあまり活気を感じない。千葉劇場の方が独自性を出している分、よいのかなあ、という気もする。千葉劇場は角川シネマに似た感じ。また、チラシにきちんと千葉劇場と印刷しているので驚いた。今はチラシに劇場名ってあまりないので。

というわけで、42年ぶりに千葉中央地域の映画館に行ってきたけれど(京成ローザでは映画を見なかったが)、そのあと、書店めぐりをしているときに、30年前にある悲しいことがあり、でもいつかまた自分にもチャンスがまわってくるかもとずっと思っていたことが、もう完全にありえなくなったということを知って、かなーり落ち込んでしまった。
まあ、過去にとらわれているからそうなるので、今回の映画館めぐりも含め、もう過去は切り捨てていくべきだと思った。