2020年3月26日木曜日

ヅカLV払い戻し&「レ・ミゼラブル」鑑賞

首都封鎖なんかやられたらこの前の中止になったヅカLVチケット払い戻しができなくなるじゃないか、と思い、早速亀有(東京都葛飾区)まで払い戻しに行った。
まあ、チケット払い戻しは期限もあることだし、不要不急ではないのだろうけど。

記念に写真を撮っておきました。

しかし、ツイッターでは全額返ってきたというツイートがいくつもあったのに、私は220円は返ってこなかった。現金払いだったからだろうか。亀有まで行くのに電車賃もかかってるし、やっぱりセブンイレブンで発券すればよかった。

オリンピックが延期になったとたんに小池百合子が外出自粛とか言い出すから、都内のスーパーはどこも買占めで商品がないとかレジが大混雑とかいうので、亀有駅前のヨーカドーの食品売り場へ行ってみたが、コメなど一部が品薄(まったくないわけではない)なだけだった。コメは夕方までは持たない感じだったが、それ以外はそんなにないわけでもない感じで、都内でもいろいろなのかと思った。が、ひとつ違っていたのは、ちょっと前までは亀有のマスク率が非常に低かったのに、今日はすごく高くなっていたこと。なんとなく人々の間に緊張が走っている感じもして、以前の亀有とは違う雰囲気。
葛飾区まで来たから寅さん記念館か水元公園へ行こうかという考えもあったのだが、柏の葉(千葉県柏市)のMOVIXでやっている「レ・ミゼラブル」を見ておいた方がいいと思い、そちらへ向かう。

柏の葉キャンパス駅の前。映画を見たあとの夕暮れ時の時間。

MOVIXがあるららぽーと。亀有と違って、すごくすいていて、のんびりとした雰囲気でほっとする。

昨年のラグビーWCで、柏の葉はオールブラックスのキャンプ地になった。そこでの歓迎会で地元の子供たちがハカを踊ったことが話題になったが、下は小学生の英語のメッセージ。

オールブラックスの選手たちのサインかな。柏の葉は久しぶりだけど、思いがけないものが見られた。

ららぽーとの1階にあるスーパーへ行ってみたけれど、こちらはコメが多少減ってるかな、という程度で、食品は十分にあった。亀有では必死に買いだめしてる人たちを見かけたけど、こちらはまったくの平常運転で、みな、のんびりと買い物をしていた。
映画を見たあと、先週に続いて週刊文春を買い(先週は近所の書店の最後の1冊だった)、コーヒーショップでそれを読んで、午後8時すぎに地元の大きなスーパーへ行ったら、コメと生鮮食料品とカップ麺などの棚がガラガラになっていた(完全に売り切れではなかったけれど)。昼間とはいえ、亀有、柏の葉ではそれほどじゃなかったのに、なにこれ、と驚いたが、近くの小さいスーパーはそれほどではなかったので、この大きいスーパーは車で大量に買いに来る人が多いからだろうと思った。コンビニはティッシュ、トイペ以外は平常どおり。

さて、MOVIX柏の葉の「レ・ミゼラブル」。

荒削りで、完成度という点ではかならずしも高くはない気がするが、いろいろと注目に値する作品。
ユーゴーの「レ・ミゼラブル」の舞台となり、現在は移民が住む町をパトロールする3人の警官と、町に住む人々の様子が、最初はドキュメンタリーのように描かれていく。途中、少年が飛ばすドローンから撮ったような空撮が入るが、全体としては地上の描写。3人の警官は白人と黒人、そして新入りの白人。差別意識丸出しで強権的な態度をとる白人、町の人々と近い立場にいる黒人、ていねいな言葉で話し、外の世界の感覚を持つ新入りの白人。一方、町の人々にもいろいろなグループがある。
サーカスからライオンの子供を盗んだ少年をめぐって、パニックになった黒人警官が少年をゴム弾で撃ってしまい、それをドローンで撮影されてしまうあたりから、ドキュメンタリータッチが劇映画に変貌する。3人の警官の性格付けが行動に現れるようになる。外の世界の理性を持つ白人警官が、前科者だが、筋の通った考え方をするリーダーと話し合い、なんとか大人の間では解決を見る。3人の警官それぞれの私生活を垣間見せるシーンもある。ここで終わりか、と思うと、そうではない。子供たちの気持ちを無視して、勝手に大人だけで解決したことに、子供たちが怒りを燃やす。この最後の部分はもう救いようがないし、映画も答えを見せない。新入りの白人警官は何度も少年を助けようとしたのだが、少年はそれに気づいていただろうか。鍵穴から外をのぞく、ドローンを飛ばしていた少年は?
「悪い草も悪い人間もいない。育てる方が悪い」というユーゴーの言葉が最後に出てくるが、映画の内容とはちょっとずれてる感じもしないでもない。ただ、荒削りで欠点があっても、こうした現実を映像化して見せたことの意味は大きいだろう。(しかし、このコロナの時期に、彼らはどうなっているのかも気になった。)